喜右衛門園芸

植物栽培、観察、雑学、情報発信

アガベ・1 ゴールデンプリンセス

アガベも世界中で人気ですね。
海外では実生もされていて、近年その実生の中に園芸的価値の高い物が続々と登場しています。
それでもそれらのクローン達は、誕生してから10~20年位は経っていて、満を持して登場しています。
実生選別し親にし、様々な方法によって増やされていて、最も高価なアガベと言われるピンキーは、メリクロン苗が登場しています。

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家に来て3年目で来たときから大きかったのですが、輸入品の転がし(輸出する随分前から掘り上げられ、根洗、消毒、整理を経て無造作に置かれている様子)なので下葉は枯れ込んでいたので、一周り外して葉挿しにしました。
しかし状態が悪かった為、全く着かなかったですが、本体が活着したので元の大きさに戻りました。
横からはあまり斑が目立ちません。

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結構の大きさで、オールシーズン陽当たりで40度~マイナス6度まで全く問題なく、害虫や病気の被害無く丈夫です。

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此を " kazo - bana " としている事があり、その後に 訂正して、cv. Golden Princess
(ゴールデン・プリンセス)になっていたりします。
私感ですが " kazo - bana " は画像を見る限り、小型のタイプの笹の雪錦で青と斑のコントラストがハッキリしているタイプだと思います。
国内でも " kazo - bana " としてではなく笹の雪錦の名前で流通し、" kazo - bana "は海外では通用しますが、国内では定着しなかった様です。

" kazo - bana " は、 " 加須花 " 埼玉県加須市に由来します。
最初に国内に個体を導入した方が住んでおられて、斑入り植物研究家の広瀬嘉道氏によって銘名され紹介された事が、海外にも知られる存在になったのが由来です。

だから " kazo - bana " と この Golden Princessは、別のルーツをもつ別個体だと思います。
現在も極寒ですが問題なく、特に大型になってきた木は寒さにはビクともしないす。
これなら地植えも問題いでしょうね。
一つの情報として取り上げました。