喜右衛門園芸

植物栽培、観察、雑学、情報発信

Gasteria hybrid 久々に臥牛です。 臥牛・3

現在の臥牛とは、
ガステリアの中でもアームストロンギイ、ピランシイ、両者の交配種またはその雑種を親に使った実生選別品など、葉長の短めの物を呼んでいると思われます。
~ 臥牛と葉の形状を
(葉先が窪む軍配型や葉の表面が隆起したり窪んだり)
合わせた名前で呼ばれたりしますが、最早完全に園芸品が珍重され原種に関してはその影に隠れてしまう程です。
アームストロンギイ種を中心に、
より葉長が短いもの又は葉幅のより広いもの、全体的に厚みのある短い葉のダルマタイプが実生選別されていましたが、
ピランシイ種の血を入れてアームストロンギイ似の巨大品や逆にピランシイ似の小型品が作り出されたり、面白い物が誕生しています。

好みの臥牛の殆どがアームストロンギイ種のタイプを軸とした実生選別品なんですが、ピランシイ種の血が入っていると思われる物の中にも良いものがあります。

f:id:S-kiemon:20210424205705p:plain
以前から気になっていた物のの一つで、
ブラックドラゴン ” です。
何時頃どの様なガステリアを親にした交配で出来たものなのか、又は原種からの実生選別品なのか私は知りませんが、なかなか良いと思っています。
色合いもかなり暗く深い艶消しグリーンですが、形はダルマタイプのピランシイ種に似ています。
最近入手した物なのでどの位大きくなるのか判りませんが、ピランシイ種の血が入っていると思われるのでかなり大型になるような予感がします。
大型になってもこのダルマ型は変わらずにいてもらいたいものです。

f:id:S-kiemon:20210424210920p:plain
f:id:S-kiemon:20210424210959p:plain