喜右衛門園芸

植物栽培、観察、雑学、情報発信

ショート・39 十月はコノフィツムの葉挿しの適期

この様なシーズンも記憶に無い天候の悪さで、枝枯れや徒長、腐敗菌をはじめとする菌の猛威に悩まされているのではないかと察する。

8月下旬〜9月中頃までにはしばらく又は少し断水していた一般的な種類にも水やりを済ませているのではないかと思うが、沢山ある中で全てが上手く吸水し葉が丸く瑞々しく戻る訳ではないのは誰もが経験済みと思う。

本来断水していても、水やりをすれば3時間も経過すればあっという間に葉は水を吸い鞘が割れて葉が出てくる。

そうなって来ないのは断水により細根のかなり部分が枯死している(細根が出ている根は生きている)為で、水やりをされた事で再生をするのに少し時間がかかる為です。

時間がかかりながら再生を果たすのはまだマシだが、幾ら経っても水を吸わないのは早めに見切ったほうが良い。

それはもうダメだと言う事ではない。

その状態をいち早く見つける事で葉挿しと言う再生方法で、また栽培し楽しむ事が出来るのです。

根は自生環境と栽培環境で大きく変わり暑さと断水に対して意外と弱く、主根から細根まで枯死してしまう状態になるのは種類による根の性質と活着度に左右される。

種類によるが根は葉挿しから発根し始めて1ヶ月で約1cm程に伸長するが、それだけでは全く不十分で活着したとは言えない。

活着したとは言えないが、見た目は水を吸い開花し栽培出来てはいる様に見える。

だから断水と暑さに耐えるまでにするには更に1年2年と栽培管理していく必要があり、その間に断水期間があるので酷く暑い環境にさせない事です。

根がやられるのは乾燥よりも暑さです。

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これはかなり小さな葉を刺したもので、本来ならこんなに小さくなるまでほったらかさないで再生させるべきだが、人間調子が良いといじりたく無いためここまでになってからでないとバラさない。

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これも小さいが葉に水を吸って張りがある。

しかし茎が弱く中々しっかりとした群生になり難い種類で、陽の取り方も難しい面がある。

だから少し増えたらバラして葉挿しをするが、そうしないとあっという間に葉焼けが原因で消滅してしまう。

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最初の画像以外は用土を火山灰土からココヤシピートが主体のガーデニングの用土にしてみた。

水はけは良いが水持ちが良いのでどうだろうか。

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古くからあるロルフ・ラウェイ由来のスルカツムも綺麗に再生する。

マッチの頭の大きさを1本ずつ60本弱挿したと思ったが、9割が鉢内に残って更に分頭して来ている。

誰にでも簡単に出来る事ですが、時期を間違えては誰にも葉挿しは出来ない、この時期が大事なのです。

 

ショート・38 ヒガンバナ、リコリスの園芸品に広がるウィルスに就て

国内で植栽されているリコリスは圧倒的に曼珠沙華で言われるラディアタ種ですが、特に近年園芸的に人気が高く、交配実生も数多くされ起源がハッキリしない交雑種が多数栽培植栽されている。

 

私は猛毒のリコリスだから病気に関してあまり考えておらず、今までに実生のキツネノカミソリと平尾ブルーのみを植栽しているに過ぎない。

この2つの病状は確認していなかったし、媒介する害虫の飛来も無かったので楽観視していた。

何せ曼珠沙華祭りと称した各地の植栽地を訪れてみても、その様な被害を見た事が無かった注意して見なかったのもある。

最近人気が高まって海外かの導入や流通しなかった交配種が数多く流通し始めた、また家に植栽している平尾ブルーが開花後ハマオモトヨトウの被害に遭った為病気や害虫に目を向けるきっかけとなった。

猛毒の植物をムシャムシャと食べる害虫には正直驚いたが、この害虫の被害があるとするとウィルスの侵入もあると言う園芸的に深刻な問題もある事に気がついた瞬間だった。

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画像を見ると他とは違う色合いで一見すると色変わりの曼珠沙華と思われます。

この植栽された曼珠沙華はすべてクローンであるのに、花色が変わるのはおかしな話である。

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この様な色変わりはウィルスに起因するものだったのです。

長らく植栽されているのにここまで症状がでているなら、葉が出る頃にまた観察してみたいがかなり症状が進行しているに違いないと思った。

画像の花茎を見てもらいたいが、色がマダラになっているのが判ると思うのでご自分の植栽している栽培している個体をよく見てもらいたい。

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画像は草友の植栽品だが広く流通する八重咲きとされる曼珠沙華だが、ウィルスに侵されている個体です。

この八重咲きは残念ながら、ウィルスに侵されていない苗は既に存在しないのではないかと考えている。

ウィルスに侵される原因としてウィルスを媒介する害虫による被害と、人間による刃物の使い廻しの2つが考えられる。

人間の手をかえしてこれだけ広く植栽されていている曼珠沙華の中でどれ程のウィルス株が栽培されているのか恐ろしい話だが、そもそも球根で増殖する物を刃物を使用して増やすだろうか。

アブラムやカイガラムシの被害が全く無いとは言い難いが、それよりは人間の手で病気の苗を拡散している方が原因ではないか。

最も可能性が高いのは、咲いた後の花茎の切り取りではないのか。

これでウィルスが感染した可能性は考えられないだろうか。

流通するリコリスには曼珠沙華の色変わりが多くあるが、ご自分の栽培している苗をよく見て欲しい。

何もせず自然に任せれば感染するリスクは少ないと思うが、感染させたくない植栽があるならまた栽培しているなら極力その様なウィルス苗の栽培は慎んだほうが無難と思う。

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画像のさつま美人と称された色変わりには症状は出て無いが、マスクされているだけかもしれないので長期にわたる観察が必要で、既にウィルスに侵されていない苗を探すほうが大変かもしれない。

大切に栽培するなら病気に対して神経質な位気を使い、時に残酷なまでに適切な判断(全てを抜き捨てる)を惜しまない毅然さを求めたい。

ジャガイモを種子から育ててみた。

2025年初夏、何処でも(関東地方では)ジャガイモの生育が良く色々な場所で果実が実っているのを目撃した。

昔からどの様な果実を付けて種子はこんな感じと言う様に挿絵や画像で見る機会はあったが、家庭菜園や生産者でもなければ実際に目にする機会は殆ど無かった、注意して見ていなかったと言うのが正しい。

また開花は当たり前でも緑のミニトマトに良く似た果実をつけた場合は、芋を太らせるのに悪いと出来たそばからカットされているので、ますます見る機会は少なかったと思う。

通常開花では果実が出来ない事が殆どだが、2025初夏は開花した後に果実を多数着けたジャガイモ、品種を問わず至る畑や菜園で見ることが出来たのは何に起因していたんだろうか。

2品種以上を栽培していた菜園では出来た果実は交雑している可能性が高いが、単一のクローンを栽培している菜園でも果実が同様に見られたので、単に他花受粉自家受粉が要因の一つではないだろう。

もしそうなら毎回開花する度に結実しているはずですから、何かジャガイモ自体にその原因があるのかも知れないと考えたくなります。

 

妻の実家での小さな菜園でも例に漏れず、殆どの木に開花が見られ多数結実していた。

私も果実や種子を観察したいと思っていたところ義母と妻は全てカットしてしまったので、ゴミ溜めから一房拾って観察することになった。

ナス科の植物では果実、つまり食用にする部分が出来た段階で種子の成熟はかなり進んでいる事が多く、カットされて養分や水分を遮断されたとしても種子は使えるのではないかと考えました。

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結果は使えました。

カットされた状態で磨りガラス越しに半年殆ど置き、かなりの時間果実の水分は失わず緑のミニトマト状態で、2026・1月より徐々に水分が失われ始め、2月終わりにはほぼ完全に乾いた褐色の塊になりました。

そこから種子を取り出し100粒以上を取り出しました。

発芽能力の有無を見分けるのは難しい為、翌3月下旬にプランターに蒔き薄く覆土し様子を見ていると数本発芽していましたが、最終的に蒔いた種子の数の5%程の発芽でした。

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発芽後1か月程すると大分ジャガイモの苗らしくなって来ました。

この時点で土寄せをしないと、根元から倒れたりするのですが基本的に放任なのでもう少し大きくなってからやる事にしました。

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大きくなってからやるつもりがこの有様。

もう土寄せをしても無駄?の様になってしまいましたが、追肥をして長くなった茎をプランターの中にもどしてみました。

予想していた通り実生し地下に芋を持たないジャガイモは、春から枯れる事(=休眠する事)なく秋遅くまで生育し多数の小芋を生産し続けます。

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その内の一本に花芽が来ているのを発見しました。

実生の苗にも花芽が着くとは思わなかったので、ますます地下の出来が気になるところですが、

その後をまたここで書いてみたいと思うので、

一先ずこの辺りで。

 

Conophytum youngii に似た植物を考察する

この5年程栽培に気を使う必要があるコノフィツムが流通する様になったのは、皆さんもよくご存知の事と思います。

もう既に入手された方、呆気なく溶かされた方、上手く栽培されている方様々おられる事でしょう。

栽培又は維持が難しいとされるコノフィツムは人によって様々で、基本入手困難な物を除けば必ず筆頭にあげられる物に次ぎの物がある。

depressum、roodiae、rugosum

現在ルゴスム以外は亜種を含んでいるが、それらの亜種も同様に栽培や維持に気を使わないものはない。

個別に見ていくと意外に個体の増殖や実生も出来る事は世界の愛好者間でなされているが、それは一時的に成功しているかの様に見えているだけで、実際それ程簡単な事では無い様に思います。

何故なら世界の愛好者を牽引する方々は、既にその物の自生環境が如何に危うく偶然が重なりながら今日もそこに自生している事に気付いているからに他ならない、と私は思います。

種子を入手(殆どが自生地から)する機会があればまた試行錯誤しながら栽培にチャレンジする事があっても、それらを積極的に栽培、繁殖をさせる事を既に止めている。

植物栽培では自生地環境の再現が成功する鍵となる訳ではなく、その要因を別な形に置き換えタイミングを図り要をつかむやり方で成功する事が殆どだ。

これらが見つかるのかどうか判らないが、一定の成果があるのは人工照明と空調の効いた室内栽培です。

ただ植物栽培と言うと屋外、温室の様な屋内を場所に選ぶが、野菜工場の様な全くの屋内栽培が主流になるかもしれない。

性能の良い育成ライトの普及で光の届かない地下室の様な屋内で、空調までコントロールする植物栽培も出来る様になったので、今後その様な場所で育成された植物を購入するのが当たり前になるかもしれない。

この5年程野生植物の盗掘品が大量に流通した事により、皮肉にも一般の愛好者が知り得ない未記載種の存在や種を捉えるための未確認な事実が明るみに出た様に思われます。

一部の研究者やフィールドワーカー間では共通の認識ではあるものの、未だ研究精査の段階を出ておらず正式な発表はされていない(私が知らないだけかもしれませんが)。

幸い何でも新しい物に手をつける草友が近くに居る事もあり、どこからともなく入手しては枯らしている。

それを見たり貰ったりしてみたが首を傾げる事も多く情報が錯綜している状態で、自分なりに整理したくなり考察してみたいと思う。

 

youngii種について。

自生コロニーは単一のコロニーとされている。

その後残念ながらそのコロニーは盗掘によって壊滅したとの事で、野生下では既に絶滅した可能性がある様です。

世界に散らばった盗掘品を栽培しまたそこから種子を得て実生された個体が流通する。

一度盗掘にあえば取り尽くされるまで盗まれてしまう為、全てが人の手によって実生され流通する物なのか非常に疑問。

 

芳香のある比較的大きなピンク色(濃淡はある、稀に純白)の花を、鞘になりつつある溶けかかった葉を突き破る様に新葉から花を春に咲かせる。

また基本的に自家受粉はしない。

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花にも特徴があり外側の花弁と中心側の花弁があり長さに違いがありますね。

中心側の花弁の更におしべに近い場所には線状の花弁が見えますが、これらは花弁状に変化したおしべ、仮雄蕊とされる。

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詳しく見てみると花弁の先端は全縁ではなく、不規則にギザギザしている。

この様な花を持つコノフィツムは他にもあるが、後述する植物にこの様な特徴を持つものはない。

野生下で植物体は均一との事であるが、実生された個体達はそれなりに変異が見られる。

小豆大の裂葉があまり目立たない薄褐色の植物体から、裂葉がハッキリしたルゴスム似の物まであり、花は画像の様な花弁化した仮雄蕊を持つ特徴的な花を咲かす。

 

aff.youngii white flower について。

続いてyoungiiのコロニーの側に別なコロニーが多数存在し、aff.youngiiまたはaff.youngii white flowerとされるものです。

植物体の大きさは様々で光沢は殆ど無く、常に白い花を夏から秋に咲かせ自家受粉はしないものです。

花の構造、花期も違う為、明らかにyoungiiではない。

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youngiiの発見当初からこれらの個体群の存在は知られており、アンディ博士もaff.youngiiとして画像を公開している。

研究者間でyoungii autamnale と呼んでいる様ですが、あれはyoungiiではないと思っていると聞きました。

確かに開花した様子から花はyoungiiではなく、むしろrugosumに近いと思いました。

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rugosumについて。

20年近く前とは比べものにならない程栽培個体は多くなったが、その殆どは盗掘によるものと推察されます。

実生苗も入手できるが、圧倒的に盗掘品を養生したものと思われます。

近年の調査や盗掘によってrugosumの一つ一つのコロニーは小さいながらも広範囲に自生している事が判って来て、しかも自家受粉する為葉の形態、大きさ、裂葉が発達するしない、色、花の大きさや色等、コロニー内でも変異が激しい種と言う事が判ってきた。 

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また自生はある特定の場所に集中する傾向があり、その場所とすぐ脇の場所との条件の違いが判らない事が多い。

時に巨大になる物も存在しまたその逆に著しく小さいタイプも存在するので、このrugosumと言う種類は何を持ってrugosumとするのか掴みどころに困る。

これが無作為に盗掘された無数の個体であれば、何であるかを突き止めるのはほぼ不可能で、現在の栽培品(無作為に盗掘され養生された流通品)は、aff.youngii white flower、rugosumがごちゃ混ぜの状態と推察します。

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これらはaff.youngii white flowerとして流通した物だが、rugosumです。

名前もrugosumなのに未記載種とされたり未記載種であるのにyoungiiの白花品とされたり(正確にはaffinityだから親和性のある未記載種)して栽培されていると思われます。

葉姿では近縁の種類と分けるのは難しいが、自家受粉すると言う定説にそえばそれがrugosumと言う事になるだろう。

しかし葉姿はrugosumやyoungiiに酷似しているのに花は常に白花で自家受粉しない、個体の寿命が長いとなると未知な種類となるわけです。

 

推察

rugosumに関しては皆さんが想像しているよりも遥かに様々なタイプが存在し、一見未記載種ではないかと疑う様なタイプも存在します。

また自家受粉をすると言う定説ももしかすると自家受粉しないタイプのrugosumもあるのでは無いかと想像します。

(自家受粉しないrugosumに酷似した別種も視野に入る)

もし自家受粉しないrugosumだった場合、丁度depreesumの基本種と亜種がある様にrugosumにも基本種と亜種があるのではないか?

depreesumも基本種は短命で自家受粉するが、亜種では比較的長寿命で自家受粉しない等の特徴がある。

そうなるとaff.youngii white flowerとされる物は多年草のrugosumの可能性があるのでは無いかと考えています。

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youngiiの白花品は確かに存在していますが、youngiiの花(多数の花弁化した仮雄蕊がある花)の特徴を持っていて白く花期は必ず春である。

だから白花を夏から秋に咲かせるものはrugosumまたは未記載種(長寿命のrugosum)であると思っています。

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何れにしても白花(比較的小さいが、rugosumより長い花弁を持つものの大輪ではない)を咲かせる物はyoungiiでは無いはずです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ショート・37 園芸コノフィツム 〜 ショウビンイアエの実態

日本でローマ字読みをすればチャウヴィニアエとなり、こちらすっかりそんな呼ばれ方をしている。

説明よるとchauviniae、ドイツの博物学者で多肉植物愛好者ショウヴィンさんに敬意を冠したネーミングで、ショウヴィンイアエと呼ぶべきです。

国内に入った時期は1990年中頃から後期であったと推察します。 

その時の幾つかの個体は小型タビ型で、現在よく流通している様に派手にキールが赤い物ではなかったが、花はピンクで栽培のし易と増殖率の高さから安価で皆が入手できた。

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画像1

画像1は当時流通していた幾つかの個体の一つで、その後現在に至るまで様々な葉姿やキールの極端に赤い観賞価値の高い個体が流通し、国内に最初に入った個体達はあまり見られなくなった。

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画像2

こんな感じにキールが太く赤いクローンが流通する様になったが、記載タイプのクローンとはかなり違っている。

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画像3

画像3は入手時グラキリスティルム種の1タイプショウビンイアエとされた個体ですが、ヴェルチヌムと見間違う程良く似ている。

現在はショウビンイアエの1タイプで、記載タイプに近い物です。

 

雑種からの誕生

ショウビンイアエは古くから知られた存在であった様ですが、どの個体群も非常に狭い場所に豊富に自生し変異が著しい。

赤いキールでもビカリナツム種の様なキールの枝分かれがあるものや、キールが赤くなくてヴェルチヌムと見分けがつかないもの、肌にも斑点のある物や全体が赤っぽい物まで様々です。

一様に表面は産毛肌であるが多少がある。

当初これらの一部が発表されたり導入された様だが、その後に様々な個体が導入されるにあたり愛好家間では混乱を招いた様だ。

ハマーさんが再記載するまでには紆余曲折あったが、早い段階でこの種は交雑により誕生した事が示唆されているが、交雑親がハッキリしないのが実情でヴェルチヌム、グラキリスティルム、ビカリナツム等が上がっている。

個体群毎の変異が著しいのは先に示した(実際はもっと著しい個体も存在するが所持した事がないので画像も無い)が、片親がそれぞれの個体群で違っている可能性も有る。

先に示した名前の上がっている3種は濃淡はあるが全てピンク系の花を持つ種である事で、偶然にもショウビンイアエはどの個体群でも全てピンク系の花を持っているのも事実です。

だから片親がヴェルチヌムであった場合は画像3の様なショウビンイアエ、グラキリスティルムであった場合は画像1、ビカリナツムなら画像2の様なショウビンイアエが誕生した可能性がある。

またこれら雑種の誕生について偶然の機会は極めて低いとは思うが、現在より遥かに訪花する動物が多いと仮定すると交雑回数つまり1つの花と1つの受粉した花を交雑1回とするなら、この回数は軽く1000の位を超えているに違いない。

そこで極めて条件良く生き残った種子が個体群を形成するのは、たった1粒の種子であったとしてもその交雑で個体が誕生した事には変わり無いと考える。

ただこれらの考察をしても、もう一方の片親が何であったのかは全く判らない。

付近に広く分布しているメイエリと言う黄花を持つ種と交雑したのでは、出来た個体が皆紅系の花を持ってしまう事は様々な実験で確かめられているので違うだろう。

だとすればピンク系の花を持つ物がもう一方の片親となるが、変異のあるショウビンイアエの個体群を網羅する様な片親が思い当たらない。

そうして考察を進めてみると、先に片親としてあげた3種は全てピンク系の花を持つので、この3種間で交雑が起きれば現在のショウビンイアエの変異も説明が着きそうな気がしませんか?

但しこの3種も現在では割と狭い範囲に自生し、南北に離れておりいささか説明には無理がある様に思える。

まぁ、私には決着の日を見る事は叶うまい。

 

以前の記事2024・1・14のグラキリスティルムに就いても併用して読んでみると更に混乱して面白い?かも。

ショート・36 メセン類に夏の日除は必要か?

この10数年で始まった事ではないが、夏の暑さには正直嫌気がさしている。

私だけではないとは思うが、夏がもっと涼しかった10代の頃が懐かしく既に当時気象予測されていたよりも早く気温上昇が推移している。

時期に室内でしか栽培できない日が来る、または栽培と言う行為が出来なくなるのではとも思ってしまう。

しかし私は植物栽培と言う行為を屋外でする事にこだわりたい、困難さから逃げたくはない。

何とかならないものかと何時も色々な事を試している。

その一つにメセン類に夏の日除は果たして必要なのかと言う問いに対して、数年前から試している事がある。

一定の成果があるので愛好者の方々にも共有してもらい、またそこからご自分自身でマッチした方法を試行錯誤してもらえたら良いと思う。

真似する必要は無い、一例として見て貰えば良い。

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プレイオスピロスやフォーカリアは非常に人気が高く世界中で栽培されているが、ハダニが着き易い事で有名です。

私も栽培を始めた頃は随分と悩まされ薬剤を使ったりしましたが、これらのメセンは厳冬期を除き良い悪いはあっても生育期な為、夏場に遮光をしてはいけません。

強光を必要としているので遮光をしてしまうと植物が弱くなって(一見元気で健全だと思っても)、逆にハダニの侵入し易くなってしまいます。

雨は避けた方が無難ですが、

(私は強い雨なら吹き込んでびしょ濡れになる様な棚で栽培)

夏場でも直射(植物表面温度42℃)で、一年中遮光はした事がありません。

水やりも3、4日に一度に普通にやっています。

また水は頭からかけてやる事でハダニが全く着かなくなります。

逆に厳冬期の雪が積もる、凍結の方を気にした方が良く、その季節は生育期では無い為に植物に負担無く断水してやり過ごしています。

両メセンとも共通です。

 

ダメだよ!

今からやったら葉焼けして枯死してしまうから!

やるんだったら、秋遅くからにて次年に準備ないとね。

因みに青鸞は老舗園芸店で株分けしながら販売されていた頃から大体数えで既に40年は生きているもので、単体なら葉幅15cm以上になります。

画像では鉢が小さい為、群生幅15cmでコンパクトにまとまっています。

 

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ケイリドプシスも遮光はしたらダメですね。

水やりはタイプにもよりますが、休眠の鞘を被っているタイプは断水します。

しかし画像のデンティクラタに代表される明確な休眠が無い肌の青白いタイプは、厳冬期以外は水やりをしないと酷くいじけてしまい最悪枯死してしまいます。

デンティクラタのタイプなんかは、葉先が綺麗に伸びず焼けてしまいます。

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私は初冬から初春までは強い寒風を避ける為にビニールを貼ってはいますが、夏に日除けは張らずにしている棚がありもう今回で4年目になります。

最初の画像の青鸞以外は全てその棚のメセン達の現在です。

棚は南西向きの日当たりは最高と言うか、ある意味良く無い場所にあり3段で乗っているのは様々な多肉植物だが、圧倒的にメセンの仲間が多い。

大したコノフィツムはないが、日除けをせずに雨がかかると葉焼けして枯死してしまいますから、雨避けはしています。

その為他の水やりが必要なメセンにはシリンジ又は定期的に水やりをしていますが、とても良い状態です。

だからメセンと言って皆暑いのが苦手だから休眠するのではない、コノフィツムだからリトープス、グロッチフィルム、ケイリドプシスだから挙げたらキリが無いが、属で暑いのが苦手とか寒いのが苦手とかで分けてはいけない。

その属で大雑把に暑さや寒さが苦手だと分けらる物もあるが、大抵はその自生環境による。

自生環境に違いがあり暑いが水分を得られる機会が他より多くある為に、明確な休眠を持たなかったり暑く水分も得られ無い様な環境ならその間には休眠して時期をやり過ごす。

何故休眠があるのか、それはただ単に暑いのが苦手だけでは無くその時期に水を得られない、得難い等自生環境が影響しているのは明らかで、その中にあって耐暑性のある物あまり無い物があるのです。

だから暑くても日除せず、水やりをすれば機嫌良く成長するし増える訳です。

植物と言う生き物はそんな単純じゃ無いよ、と言う事。

 

ショート記事2回にわたり定説の様に、書籍やネット様々な場所で書かれている間違った情報を書いてみたが、必ずしもお宅の棚には当てはまらない場合もあるだろう。

だが植物を知ると言う事が自分の栽培に新たなアイデアをもたらすと私は考える。

ショート・35 水分に敏感なコノフィツムの管理

昔は通り一辺倒にコノフィツムの栽培には生育期と休眠期があって、水やりと断水と言う様に分けて管理する方法が取られて来た。

それでも管理出来たがそれは多くの園芸交配品にはある程度適応出来て、上手くやってこれたと思う。

しかしよく見てみると、園芸交配種の中でもその交配に関係していると思われる元親の性質を様々受け継いでいる為、水分に対する敏感度は違っている。

この場合言っている敏感度とは何か。

 

愛好者の方々も春先表皮の下に新しい葉が準備され、古い葉は水分を失い鞘状になった姿を毎回見ていると思う。

その後6月下旬〜7月中旬(栽培条件にもよるが)ともなると、紙の様になった鞘から新葉が既に成長し水分を待っている状態になっているのを見た事があろう。

梅雨時期で断水していても空中湿度が高い場合に、メセンは水分に対して敏感だ。

また湿度とは無関係にその時期に開花する様な物もあるが、やはりその時期の空中湿度はかなり助けになっている様です。

国内が空中湿度の高い時期と言うのはむしろ都合が良い事かもしれない。

逆に同じく水分を与えても反応が鈍い物もあるが、その原因の一つには外気温に起因するのではないかと考えます。

 

この反応こそが敏感度と言っている事です。

 

本来なら水分を待っている状態なら水やりを開始して良いはずだが、水やりを開始する為には気温と光量コントロールする必要がある。

夏の陽差しで全天で水やりをすればあっという間に茹だって溶けるのは明白です。

ただ陽差しを必要とするビロブムに代表されるような丈夫な種類は、日除下では締まった良い姿にするのはなかなか難しい。

だから水やりを開始するのは少し気温が下がって、日射も弱まって日除を外した後または外す少し前となる訳です。

昔はその様なサインが出ていても水やりを開始せず、またはさっと水やりをして根が完全に枯死するのを防いだりしながら暑い夏をやり過ごしていた。

全くの断水でも秋まで枯死する事もなく夏を普通に乗り切ってくれるが、その様な管理ではまず栽培出来ない種類がある。

だから栽培が難しいとか維持が難しいと言われるのである。

 

私が試したもので、具体的にみていこう。

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これは原種由来の栽培品で、いつもの草友が都内の何処からか購入して来た物が由来です。

購入時は大分傷んでいたので、その頃に大量に国内に入った自生地採集盗掘品をピート主体の用土に仮植えして養生した物だと推察しました。

根にはピートの塊や繊維が残っていたが、既に細根は皆枯死していました。

その様な状態でしたから私がバラバラにする事を提案し、個別に葉挿しした物を後でチャッカリ頂き3タイプ植えたのがこの鉢です。

先の画像は春先既に断水している状態で、中に新葉があるのが裂葉の裂け目の穴から見る事が出来ます。

後の画像が現在のもので、ゆっくりながら増えているのが判ると思いますが植え付けてから丸4年経過しています。

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こちらはルゴスムで欧州からの種子実生で発芽はまあまあでありましたが、他の物は1つ枯れまた一つ枯れと居なくなってしまい残ったのは幾つも有りません。

残った一つがアルビノで陽射しを受けても褐色にはなりません。

ルゴスムのアルビノは一定の割合で発生するので特別なものではありませんが、これも現在の姿です。

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更にこれも残りの一つのルゴスムで、既に開花し

これも現在の姿です。

 

感の良い方は既にお気づきと思いますが、既に水やりを開始しています。

私は未だ休眠までには時間が有りそうな2月の下旬には強制的に断水を開始、その後徐々に陽が強くなって新葉が成長し旧葉は膨らみます。

そうすると4月初めには表皮に張りが無くなり、鞘になって薄く褐色の紙状になります。

ここで剥いでしまう方もいる様ですが、そのまま5月いっぱいまで静かにしています。

6月に入りかなり薄い鞘になり梅雨時期もあって新葉が鞘を破ってしまう事もありますので、そうなったら水やり開始です。

最初は根元に少し、翌日反応があるので2、3日後に今度はたっぷりとやります。

そうなったらあまり乾かしません。

乾かない程度に頭からかけるのでは無く、用土を湿らす様に水やりをやっていきます。

勿論真夏もです、そうして来た結果がこれらの画像の現在です。 

この様な栽培のコツを殆どの植物栽培上級者は書かないし、人に教えないのはどうしてでしょうね?

栽培の要を書かないのは大体想像出来きると思うが、皆さんはどう思うかな?

まぁ、

お前がそう言ったからやったのに枯れたとか、

同じ様にしたけど上手くいかなかったから弁償しろとか言ってくるど素人なクレーマーも居るのも事実。

その様に言われる事を警戒しての事かもしれない。

ネットの記事などは半分はウソと言う認識だとすれば、雑誌や書籍にはそうしたリスクを回避した

事しか書かないだろう。

ただこうした人間達は私から言わせれば、むしろあらゆる条件が同一なんてありえないし人と同じ事は出来るはずはないので、その様な人間は自分の頭で考える事が出来ない、考える事を放棄した唯の人間に良く似た生物に過ぎない。

 

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このローディアエの基本種、亜種も同様で休眠期は必要だが限り無く短くし水やりを再開した方が良く、増えたら小まめに分けて葉挿しをする、また新しい用土に植え直すのが良い結果につながります。

その様に海外の著名な方々が書いていますし、私の経験も良い結果なのでそうなんでしょう。

栽培の難しいコノフィツムとは、決して直ぐに枯死するとかそう言う事で難しいのでは有りません。

それが証拠に生育期には適度な水やりで、ローディアエやその亜種、ルゴスム、ヤンギイ等はある程度慣れた愛好者なら何方でも枯死させる事なく栽培出来ると私は考えます。

休眠期は必要ですが、断水期間を出来る限り短くする事で枯死のリスクはかなり減ります。

ローディアエなんかは休眠期毎に細根を枯らす様で、毎回葉挿し状態から始まります。

更にこの枯死した根がある用土だと育ちにくいと海外の方々が書いています。

こんな状態で断水期間が長ければ、流石に水分を保持する事は出来ず、発根するエネルギーも残っておらず枯死してしまいますよね。

特にこれらのコノフィツムを上級栽培者では水やりの多少はあるものの、断水期間を全く持たない方々もおられる様です。

どうでしょう。

私は昔から気に入っている時は王道を行きますが、ある時を境に攻める栽培をする様に心がけていてどの様にしたら良いのか、良い結果が出せるのか、栽培植物を見る時は常に空想している。

少しの情報から限り無く正解に近い結果を見出す為には、思い切った方法やり方を大胆に試すのも必要ではないかと思う。

さぁ、これを見た方々はこの情報からどの様に想像しどの様な結果を見出すのか、そこから先を私が知る事はないが折角の栽培植物を無駄に枯らさない助けになればと思い書いた。

 

最後に悪口を一つ。

世の中の全ての栽培植物には価値は無い。

有るとするなら、

それは増えて増やしてお金にする事くらいだ。

原種主義の方々は何か勘違いしていると10代のころからずっと思っていた。

原種、純粋さの価値とは?と言う問いに即答出来る方々は一体どの位おられるのか。

園芸交配種、品種、原種由来品であろうと栽培植物である以上価値は無い。

全ては消費であり、それ以上それ以下の何物でもない。

その消費だとしても、園芸交配種、品種、原種由来品であろうと無駄な消費であってはならないと私は思う。

栽培と言う人間の行為は褒められた行為では無いが、無駄とはその人間に生きる力や癒し栽培を通して何か考え感じる事が出来ないなら、それこそただの消費で無駄な事だ。

私の価値観は世の中とかなり乖離(かいり)がある様だが、価値を何処に置くべきか考えてもらいたい。

長くなった。

 

 

 

 

 

 

アガベ・姫乱れ雪白中斑 栽培雑記

アガベは好きですが自分で栽培するより、

植えてあるのを見た方がなんか好きである事に最近になり気づいた私です。

やっぱり大きくなり本姿が出たのを見るのはなんと素晴らしく癒されることか、鉢や狭い場所で栽培するより広々とした場所に鎮座しているのが良く似合う植物です。

比較的大きな鉢で栽培してもなんか物足りなさをずっと抱えてきて随分と処分してきました。

その中で元より小さい上に成長が遅い物だけが手元に残っている中の一つ、姫乱れ雪白中斑があります。

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葉幅約2cm余りの苗を10数年前に入手してから棚で栽培してきましたが、突如2年前の初夏に花茎が出て来たのは驚きと、うわぁ!もっと大きく育つと思ったのにこれで枯れるのかぁって思ったのが正直な気持ちです。

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だからその場で30cm程に伸びていた花茎を引き抜いてしまい、穴が空いている状態がこの画像になります。

花茎が伸びたのを見つける1ヶ月前ごろ待望の脇芽が鉢の端や鉢底から幾つも出ている事に気づいて、喜んでいた矢先の事でした。

それまで一切脇芽を出す事が無かったこのアガベでは、脇芽を出して来たのは開花するサインだったんですね。

 

と、ここまでは2年前から昨年春頃までの話です。

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そのまま今年春まで放置して様子を見ていると仔苗が随分と育つ一方で、本体には全く動きは無く花茎を抜いた穴はそのままで新たに葉が展開する事も無い状態です。

外葉が一枚また一枚と役目を終えて枯れていきました。

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これが今年の春で流石にそろそろ植え替えて仔と本体を分離する時期で、鉢底のスリットから仔を出すのは無理な状態に。

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こんな感じになっていました。

もう限界でしたね、苗が傷ついてしまうのは避けたいと鉢を犠牲にして取り出しました。

根の引いてないランナーも綺麗に外し、親の茎にある芽当たりだけにし根を整理した後植え直しをしました。

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本来なら仔は個別の鉢に植えて管理するところですが、場所の都合と乾き過ぎを抑える為(水やりは辛い方なので)に育苗にしましたが、特別な理由はありません。

 

既に2年親木の葉は新葉を展開しておらず、やはり開花すると枯死すると言うのは正しい。

以前にアガベを胴切りしその切られた方側からは10個体以上の仔がとれましたので、恐らくこの姫乱れ雪白中斑が枯死するまでに、あと5、6仔が出て来ると思われます。

また未だこちらの親木が枯れるまで2、3年はこのまま観賞出来ると思われますが、一通り栽培したのでこの親木が枯れたらとれた仔も処分して栽培を止めようと思っています。

 

最近多いオロスタキスの交雑について・3

Horticultural genetic contamination of Orostachys spp. ・3

オロスタキスに就いて幾つか過去に記事も書いた様に、同属を産地違いやタイプ違いで幾つも栽培している場合(全ての栽培者がそうである)必ず交雑が起きている。

仔を出す出さないに関係なく開花する大きさに成長した芽は必ず秋には開花に至り、そのまま放置すれば辺り一面そのタイプを栽培している鉢にも実生苗が発芽してしまう。

そして札を立てて栽培しているタイプと明らかに違うまたは見分けのつかない実生苗が混ざっている鉢になってしまうし、周囲にもいつの間にか幾つもの実生が生えている。

同属の様々なタイプを栽培している場合、必ず開花する苗は開花前塔が立ってきた頃には抜き捨てる必要があり、放置すべきではないしまたむやみに実生をするべきではない。

特に仔を一切出さない一稔草の複数のタイプを栽培する事は避けるべきです。

しかしそれぞれをコレクションしないと気が済まない、コレクションをせずにはいられないのが愛好者です。

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これは他のオロスタキス属特にツメレンゲタイプの開花すると思われる、または塔が立ちかけてきた全ての栽培苗(大した量ではない)を敷地内から全て処分し、

近所にもツメレンゲ類の栽培の有無また開花する様な苗の有無を調査し、更にフレーム内で飛来する動物をカットした状態で韓国のマルガリティフォリアの種子を採取した実生苗達です。

正確にはマルガリティフォリアの顔をした交雑苗であり、韓国の無知な山師の管理する圃場で様々なツメレンゲ、フィンブリアタ、その他未知なオロスタキスとマルガリティフォリアが交雑した苗よりの実生苗です。

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播種から1年3ヶ月経ちましたが、既に塔を立てているもの、タイプがかなりバラけた苗が出来ています。

この親はマルガリティフォリアと見分けのつかない苗でしたが、親とは似ても似つかないツメレンゲが出来てしまうわけです。

白く粉が吹いた物や葉幅が細く褐色な物はフィンブリアタ、葉先の辺りが褐色なのはマルガリティフォリアの血、緑のはツメレンゲやラティエリップティカと交雑した結果でしょう。

現地の画像を見た事がありますが、草地に棚を設置し多量の苗が開花している状態で多種、産地違いを放任していました。

交雑しない方が不思議な状態で、自生地から採取してきて苗が開花して枯れ膨大な交雑実生苗が育ち、仔を出すタイプも増殖した状態で何が何だか判らない状態と推察出来ます。

顔が似ている括りで何〜苗として販売しているのが実情の様です。

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この中に一番マルガリティフォリアに似ている苗が有りますが、未だ他のオロスタキスの血が残っているのは明白ですね。

だから遺伝子汚染は根深いと言うしかない。

 

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過去の記事、

" 最近多いオロスタキスの交雑について・2 "

を参照してもらいたいが、そこで紹介した実生苗達のその後です。

この実生苗の親はほぼマルガリティフォリアで遺伝子汚染が少なく、明らかな交雑苗は3本だった為選別を行いこれを元にマルガリティフォリアに戻す事を試みようと思ったものです。

園芸ではそれで十分で、植物栽培や園芸に於いて自分のみで楽しむには100%純粋である必要はないが、そこは愛好者の性です。

栽培品マルガリティフォリアとして見ていたいだけなので本来似ている交雑品でも良いのですが、

マルガリティフォリアに関しては明らかな種でツメレンゲタイプには似ておらずとても良い植物ですから、やはり特徴を最大限に継承する苗にしたいと考えた訳です。

マルガリティフォリアは仔を全くまたは稀にしか仔を出さない一稔草で、開花すると枯死する為維持するには必ず実生するしかない植物です。

だから他のオロスタキス属ツメレンゲタイプを同所で栽培していては交雑は避けられない、なんとも栽培しづらい植物です。

でも開花するまでは他には無いロゼットで、何とも見ていたくなるのは愛好者、園芸者です。

過去の幾つかの拙い記事も参照の上、人気のオロスタキス属植物の栽培、園芸について愛好者の目線を共有して頂きたく記事にしました。

また何処経年変化を記事にするかも?知れませんが、5年近くに渡り追跡してきたオロスタキス属植物は一旦区切をしたいと思います。

またグッと来た(言い方が昭和)事がありましたら、記事に書いてみたいと思っています。

 

 

 

ショート・34 Conophytum ricardianumの問題点

リカルディアヌム、国内ではあまりメジャーなコノフィツムではないかもしれない。

感じ方は様々だと思うが園芸的にはあまり栽培していて面白味のないもので、それなら似ている他の種を育てていれば良い様に私は感じる。

単なるコレクションアイテムの一つに過ぎないと感じるが、入手金額にもよるが愛好者であれば一度は入手して見たくなるのは解る。

 

実際には葉の増えは良く丈夫で良いが、御世辞にも着花が良い物では無い。

私もかなり以前に栽培した時は大きなマットになっても花が1、2本でした。

だからコレクションとしてあるのみで、栽培して楽しくない存在になってしまって徐々にその気がなくなってしまった。

それなら何故急にこんな事を書くのか理由を書いてみたい。

 

このリカルディアヌムには2亜種が存在する事になっている。

C.ricardianum ssp. ricardianum

C.riccrdianum ssp. rubriflorum

基本亜種リカルディアヌムと亜種ルブリフロルムだか、基本亜種リカルディアヌムに関しては全く問題はない。

明らかな種であり割れ目である裂溝が極小さく、表面は滑らかで小さく薄めの斑点と、葉縁から下側面はロート状で紅をさすものもある。

丁面は切り型僅かに窪む事もあるが、多くは平らで葉縁には丸みがある。

花色は白からピンク色まである。

 

次に亜種ルブリフロルムには少々問題がある。

最初に発見されサンプリングされた個体は基本種とは全く違う見た目を持っていた。

葉姿は切り型に近いが丸みを帯びていてグラツム種に似ている。

亜種リカルディアヌムと比べ斑点は大きくハッキリしている。

発見当初から残っているクローンから繁殖に努めた様だが受粉しない、しなかった様で種子が得られていない為目立った流通は無い。

花はハッキリとした濃いピンク色。

 

両亜種とも葉姿の変異は少なく、亜種ルブリフロルムはそもそもサンプルが少ない為変異があるのか無いのかハッキリしないのが実状です。

いつの間にか亜種リカルディアヌムは花は白、亜種ルブリフロルムの花はピンクと言う間違いの区分けが一人歩きしてしまっている。

先にも書いたが亜種リカルディアヌムの花色には白からピンクまである。

その他にちゃんと亜種ルブリフロルムは存在しているのです。

 

偏りはあるが、私は随分多くのコノフィツム属植物の個体を見たと思うが亜種ルブリフロルムが流通しているのを見た事がない。

有るのは亜種ルブリフロルムの名で、亜種リカルディアヌムのピンク色の花を持つ物が流通しているに過ぎない。

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関係ないと言えば関係はないが、画像は文面に出てくるグラツム種の1タイプです。

亜種ルブリフロルムの斑点は亜種リカルディアヌムより大きくハッキリとしている。

 

最近見た物ではピーター・ブレインスに由来する亜種ルブリフロルムとされている個体ですが、

あれは亜種リカルディアヌムのピンク花個体でしょう。

亜種ルブリフロルムの葉姿には似ておらず、亜種リカルディアヌムの葉姿に酷似し、開花していなくては花色が判らない。

亜種ルブリフロルムは開花しなくとも葉姿で、少なくとも亜種リカルディアヌムとは容易に区別がつく為、現在亜種ルブリフロルムとして流通する個体の全てが亜種リカルディアヌムのピンク花個体と思われます。