Horticultural genetic contamination of Orostachys spp. ・3
オロスタキスに就いて幾つか過去に記事も書いた様に、同属を産地違いやタイプ違いで幾つも栽培している場合(全ての栽培者がそうである)必ず交雑が起きている。
仔を出す出さないに関係なく開花する大きさに成長した芽は必ず秋には開花に至り、そのまま放置すれば辺り一面そのタイプを栽培している鉢にも実生苗が発芽してしまう。
そして札を立てて栽培しているタイプと明らかに違うまたは見分けのつかない実生苗が混ざっている鉢になってしまうし、周囲にもいつの間にか幾つもの実生が生えている。
同属の様々なタイプを栽培している場合、必ず開花する苗は開花前塔が立ってきた頃には抜き捨てる必要があり、放置すべきではないしまたむやみに実生をするべきではない。
特に仔を一切出さない一稔草の複数のタイプを栽培する事は避けるべきです。
しかしそれぞれをコレクションしないと気が済まない、コレクションをせずにはいられないのが愛好者です。

これは他のオロスタキス属特にツメレンゲタイプの開花すると思われる、または塔が立ちかけてきた全ての栽培苗(大した量ではない)を敷地内から全て処分し、
近所にもツメレンゲ類の栽培の有無また開花する様な苗の有無を調査し、更にフレーム内で飛来する動物をカットした状態で韓国のマルガリティフォリアの種子を採取した実生苗達です。
正確にはマルガリティフォリアの顔をした交雑苗であり、韓国の無知な山師の管理する圃場で様々なツメレンゲ、フィンブリアタ、その他未知なオロスタキスとマルガリティフォリアが交雑した苗よりの実生苗です。


播種から1年3ヶ月経ちましたが、既に塔を立てているもの、タイプがかなりバラけた苗が出来ています。
この親はマルガリティフォリアと見分けのつかない苗でしたが、親とはにでも似つかないツメレンゲが出来てしまうわけです。
白く粉が吹いた物や葉幅が細く褐色な物はフィンブリアタ、葉先の辺りが褐色なのはマルガリティフォリアの血、緑のはツメレンゲやラティエリップティカと交雑した結果でしょう。
現地の画像を見た事がありますが、草地に棚を設置し多量の苗が開花している状態で多種、産地違いを放任していました。
交雑しない方が不思議な状態で、自生地から採取してきて苗が開花して枯れ膨大な交雑実生苗が育ち、仔を出すタイプも増殖した状態で何が何だか判らない状態と推察出来ます。
顔が似ている括りで何〜苗として販売しているのが実情の様です。

この中に一番マルガリティフォリアに似ている苗が有りますが、未だ他のオロスタキスの血が残っているのは明白ですね。
だから遺伝子汚染は根深いと言うしかない。

過去の記事、
" 最近多いオロスタキスの交雑について・2 "
を参照してもらいたいが、そこで紹介した実生苗達のその後です。
この実生苗の親はほぼマルガリティフォリアで遺伝子汚染が少なく、明らかな交雑苗は3本だった為選別を行いこれを元にマルガリティフォリアに戻す事を試みようと思ったものです。
園芸ではそれで十分で、植物栽培や園芸に於いて自分のみで楽しむには100%純粋である必要はないが、そこは愛好者の性です。
栽培品マルガリティフォリアとして見ていたいだけなので本来似ている交雑品でも良いのですが、
マルガリティフォリアに関しては明らかな種でツメレンゲタイプには似ておらずとても良い植物ですから、やはり特徴を最大限に継承する苗にしたいと考えた訳です。
マルガリティフォリアは仔を全くまたは稀にしか仔を出さない一稔草で、開花すると枯死する為維持するには必ず実生するしかない植物です。
だから他のオロスタキス属ツメレンゲタイプを同所で栽培していては交雑は避けられない、なんとも栽培しづらい植物です。
でも開花するまでは他には無いロゼットで、何とも見ていたくなるのは愛好者、園芸者です。
過去の幾つかの拙い記事も参照の上、人気のオロスタキス属植物の栽培、園芸について愛好者の目線を共有して頂きたく記事にしました。
また何処経年変化を記事にするかも?知れませんが、5年近くに渡り追跡してきたオロスタキス属植物は一旦区切をしたいと思います。
またグッと来た(言い方が昭和)事がありましたら、記事に書いてみたいと思っています。
























