喜右衛門園芸

植物栽培、観察、雑学、情報発信

2023-01-01から1年間の記事一覧

古い銘品、フォーカリア・白波怒涛

現在も人気なフォーカリアだが、古い物にも良い物があり今でも残っています。 栽培個体は非常に少ないですが、お持ちの方は大切にして出来たら同好会の交換会や販売サイト等に出したりして、国内の栽培個体増量のに努めて頂きたいと思います。 抱えてはあら…

あなたに惹かれる • 4 デンジソウ 埼玉県野生絶滅

デンジソウは元々南方系の植物で水生のシダ植物で、全国で絶滅危惧指定、または絶滅種になっている。 そのデンジソウの存在が古くから知られている場所で埼玉県内唯一の宝泉寺池自生地が、今シーズンをもって消滅する。 平成に入り再度発見されて以降様々な…

あなたに惹かれる・3 ヒメシロアサザ

一期一会と言う言葉は若い頃から好きで、真剣に向き合い謙虚な気持と感謝でこの時この瞬間と向き合う、固有の誰にも邪魔されない、邪魔されることの無い時間の事です。 私は植物に限らず出逢いをそう思ってきたし、実際に殆どがその後その様な機会は無い。 …

彼岸花 〜 国内で近年人気のリコリス

御盆から初秋の花として様々な園芸品種も多く、近年は様々コレクションして畑に植えたり庭に植えたりする方々が増えて、人気のリコリスに就いて少し書いてみようかと思います。 古くから曼珠沙華と言われながら、かたや死人花として長らく縁起の悪い花として…

カキ仔の帝冠で入手したサボテン

帝冠〜オブゴレニア・デネグリイ、一属一種として有名でストロンボカクタス、菊水と共に古くから栽培されています。 この帝冠は以前からいつか栽培してみたいと思っていたサボテンだったが、なかなか手が出なかった。 最近になり実生苗が多く出回り購入の機…

あなたに惹かれる・2 ホシクサ

四半世紀以上前になりますが、 ほしくさを見に行くと言ったら 、 「え〜、なにそれ〜、干し草〜、そんなの見てどうするのぉ〜、どこの牧場にいくの〜?」 嘘のような本当の話をされた事があります。 当時はちょっと足を延せば簡単にホシクサ属植物は見る事が…

コリファンタ・象牙丸で観察した動く雄しべ

シャボテンとして古くから栽培されている物の一つで、流通名象牙丸の名でしたしまれているコリファンタ・エレファンティデンスがあります。 実生から育てると大きくなるまでにはそれなりに時間がかかりますが、斑入り品、棘なし、短棘、大疣等の変り物が出た…

カンザシキリンソウ と ヒメキリンソウ 〜 キリンソウ属 考察・1

はじめに 私はベンケイソ科Crassulaceaeは好きで興味があります。 このベンケイソウ科をウィキペディアで検索していただければ、この科の多様性に驚かされるに違い無いと思います。 直接の有用性は無いものの、多肉植物として栽培されている物が多く、世界的…

メストクレマ・ツベロスム 〜 樹になるメセン・・・ Mestklema属について

メストクレマ属は私が知る限り6種1亜種が記載されているが、流通する物は限られた種類な為実態を掴みにくいものです。 この事とリンクする様に、国内外で個体と種類が違って認識されています。 本当のところは今後の学者の研究結果でないと判りませんが、あ…

あなたに惹かれる・1

トキホコリ 新しいお題をまた立てたいと思いましす。 第1回目は少し変わった生活史を持っていて不思議な植物だが、私は植物に興味を持った頃から何故か惹かれる存在の一つで、大好きな植物です。 このトキホコリが含まれているウワバミソウ属は殆どが湿った…

Conophytum garden hybrid No. 17

園芸コノフィツム覚書き・ No.17 グロボスムの面白さ 今回はタイトルの園芸とは少し違うが、原種と原種由来の個体を比較しながら、同種でもこれだけ違いがあるのかと思わされてしまう程、違いの面白さを紹介したい。 違いの面白さでは、bilobum 以上に面白い…

Conophytum garden hybrid No.18

園芸コノフィツム覚書き・No.18 “ 小槌 ” について 学名wittsteiniiに対応する流通名は複数ありますが、直に思いつくのは “ 雨月” と “ 小槌 ” ですが皆さんはどうでしょうか。 現在はどちらも流通名になってしまったのですが、元々は個体名として各一つ一つ…

センペルビウム・あれこれ 9 Sempervivum etcetra

センペルビウムは好きですが、似た物が多いため品違いや同品異名なものが世界中に散らばってしまい、どうにもならなくなっている気がします。 まぁ、品種を多数もつ植物の宿命でもありますが、センペルビウムのナショナルコレクションや作出された年代、氏名…

これは違うな・2 流通する竜田草について

” それは違うな ” はシリーズで時折私が目撃した間違いを指摘するものです。 人から憎まれたりしそうな事ばかり書いているのですが、それ程間違った情報やそれに附随した物が出回っている状況です。 今回も画像は一切ありませんので、興味の無い方はスルーし…