喜右衛門園芸

植物栽培、観察、雑学、情報発信

2021-01-01から1年間の記事一覧

アリオカルプス・連山

アリオカルプス、 面白いサボテンがあった物だと、興味を持ったのはつい最近の事です。 花サボテン程巨大では無いが、開花した時は美しいものです。 種としては決して多くないが、地域変異、個体群などで分けられているので、コレクションされている方は多く…

アガベ・5 ” 氷山 ”

古くは龍舌蘭、リュウゼツランとして国内の広い庭等に植えられて、年月を重ねて開花したりするとニュースになったりしました。その頃はもっぱらアメリカーナ種が中心で、斑入り種等時折見かける程度でしたが、最近は様々な種類を庭木として植栽したり空いた…

これは違うな・1 Sedum hakonense マツノハマンネングサ

この新しいお題の ” それは違うな ” はシリーズで時折私が目撃した間違いを指摘するものです。 人から憎まれたりしそうな事ばかり書いているのですが、それ程間違った情報やそれに附随した物が出回っている状況なんだ! って私は言いたいのです。 だから書き…

新たな導入・2 Orostacys margaritifolia

latiellipticaと同じく韓国より輸入されたもので、入手及び情報の入手の経緯は先に書いた通りですので、省略します。 これも朝鮮半島南部固有であると思われます、マルガリティフォリアです。 大韓民国の智異山産由来として入ったものですが、" 全くわからな…

新たな導入・1 Orostacys latielliptica

今年になり以前から種類から判らなかったものが判明したり、新たな種類や別な個体が導入されたので、考察も兼ねて記してみたいと思います。 この種類は朝鮮半島固有ではないかと思われます、ラティエリップティカです。 韓国抱川市近郊に自生しているようで…

最近多いオロスタキスの交雑について Orostachys

ツメレンゲ、 もう随分昔から知る植物で、海外でも紹介されている日本を代表する多肉植物ですね。 またイワレンゲの斑入り種、” 富士 ”、” 鳳凰 ”、そして ” 金星 ” は美しい斑入り品で、栽培個体が最近飛躍的に増えたのは嬉しい事です。 また以前には広く紹…

センペルビウム・あれこれ1 Sempervivum variegated

詳しい品種説明は除き、栽培に限って私なりに感じた観察した事を中心に書き栽培のヒントになればと思います。 長文になりがちですから、時折画像も挟み込んで、、、。私自身最初から栽培方法を調べてから栽培を始めたのでは無く、姿や全体の雰囲気が良かった…

Ruschia & Eberlanzia メセン・4 トゲメセンと呼ばれるもの達

ルスキア・スピノサ、エベルランジア種女仙と呼ばれている植物には様々な特徴を持ったものがある。 その中で今回は棘女仙と呼ばれる物をとりあげます。 国内でメセンは多肉植物として扱われ、大体が葉や茎が肥大して全体的にコロコロとした丸みのあるイメー…

Gasteria hybrid 久々に臥牛です。 臥牛・3

現在の臥牛とは、 ガステリアの中でもアームストロンギイ、ピランシイ、両者の交配種またはその雑種を親に使った実生選別品など、葉長の短めの物を呼んでいると思われます。 ~ 臥牛と葉の形状を (葉先が窪む軍配型や葉の表面が隆起したり窪んだり) 合わせた…

ミセバヤの園芸品 " 島孔雀 "

あらゆる野にある植物を野草と言うなら、私はその殆どに対して興味がわきます。 その興味には若干の偏りないし興味の強弱、好きか嫌いかがあるのは否定しません。 やはり興味の強い植物のグループは、何かある度調べたりしながら何時もそれなりに関わって来…

Cheiridopsis メセン-3・ケイリドプシス

Cheiridopsis meyeri var. minor ex Mesa garden 1385.8 from USA 小さなタイプの丸い葉を持つ物で、基本種とは葉の大きさ(縦長の小豆と言った感じの葉で10~15mm程の長さ)と形に違いが見られます。 また葉は微細な毛で被われ、頂面の小さな割れ目には毛が密…

Conophytum garden hybrid No.13

園芸コノフィツム覚書き・13 “ 阿多福 ” と “ 雨情 ” " 阿多福 " は交雑実生選別の園芸品で、この名前は個体名(クローン名)です。何を親に使ったのか等興味があるところですが、信州名店だった錦園園主田中喜佐太さんの作出です。花は薄いクリームイエローで…

Conophytum garden hybrid No.12

園芸コノフィツム覚書き・12 “ 雲上殿 ” 園芸品で最も珍重されるのは巻き花品だと思いますが、花色、花形(花弁の枚数、幅、長さ)等も重要視されます。 最近は色もですが、花形も群生させた時の雰囲気にも影響するので重要なポイントになります。 以外と花形…

メセン-2・マルロティステラ

Marlothistella uniondelensis です。 マイナーメセンなんて言われる大多数の中に含まれ、花の無い時はあまりパッとせず細めの葉を多数繁らせています。 葉には似合わず太い根茎を持っていて、栽培下では他の種類と同じく根上盆栽の様に仕立てられるメセンで…

Conophytum garden hybrid No.11

園芸コノフィツム覚書き・11 “ 皇太后 ” 広義の意味で色々なタイプが存在するタビ型の代表ビロブムですが、海外でも以前にはタイプ毎に学名が与えられていました。 現在それぞれの学名は同種異名(シノニム名)にされて、ビロブム " 何とか " と言った感じで表…

Conophytum garden hybrid No.10

園芸コノフィツム覚書き・10 “ オランダローディアエ ” roodiaeとしてオランダから輸入された古来品でコノハンにも記載されています。 ローディアエは全く別な原種で、この個体と合致する原種は truncatnm トルンカツム種であることが判っています。 品違い…

Conophytum garden hybrid No.9

園芸コノフィツム覚書き・9 “ 聖像 ” コノフィツム・ハンドブック(コノハン)より分類形態が知られるきっかけになったが、原種、園芸品問わず国内では形を表すのに~型と分類する事があります。 大別すると、タビ型、クラ型、マル型の三すくみになっています…

Conophytum garden hybrid No.8

園芸コノフィツム覚書き・8 “ 雲上の白夜 ” 信州・錦園、恐らく最後の作出発表と思います、" 雲上の白夜 " です。 " 若緑肌カール赤く切込み深い大型黄金色に赤味を重る美花 " とカタログには記載されていて、発売当初から破格の値でした。 販売価格と名前か…

Conophytum garden hybrid No.7

園芸コノフィツム覚書き・7 “ 千足アルチレ ” 古来品の中には本当に色々な物があります。 原種実生品は海外からの輸入による導入ですが、海外でも由来になる産地、採集者データが付いていない物も沢山あり、その様なものが国内に導入された。 またデータが輸…

Conophytum garden hybrid No.6

園芸コノフィツム覚書き・6 “ 銀世界 ” と “ 雪女 ” 園芸品の大型白花の代表と言えば " 銀世界 " と" 雪女 " だと思います。 これらを含めた交雑により出現した白花品は、偶然に出来る確率はかなり低く貴重な品種です。 これとは別にビロブムの白花品(野生の…

Conophytum garden hybrid No.5

園芸コノフィツム覚書き・5 “ ニゴリエ ” 信州・錦園の作出で、花の形(花弁の形)と花色が他にある園芸品とは変わっているものです。 葉の形はやや細身で腰高{腰高とは、重心が高い時に使われる言葉だが、足袋型を人の胴体に似せて裂葉を手に見立てた表現} 足…

Conophytum garden hybrid No.4

園芸コノフィツム覚書き・4“ 右大臣 ” 国内向けになるべく詳細な情報を書き残していこうと思います。 また随時訂正や新事実が判り次第更新していきます。今回は 園芸交配品 " 右大臣 " ?です。 そら豆の様な粒をしていますが、休眠から覚めてから花が終わる…

Massonia depressa マッソニア・デプレッサ

デプレッサ種は変異がある種類ですが、近年幾つかの変異タイプを別な種類に統合する論文を出したそうだ。 趣味家にはあまり関係の無い様な話だが、 栽培のみを楽しむのではなく、その様な論文を理解すれば別な世界(視野)が広がると思うので大切だと思います…

アガベ・4 笹の雪錦 Agave victoriae-reginae " variegata "

笹の雪は海外で非常に多くの実生品があり、色々なタイプが存在しています。 この錦(斑入り品)も様々なものがあり、ちなんだ名前が付けられて流通します。 流通はしますが由来、来歴などが不明な物もあり、単なる笹の雪錦で片付けられていることが殆どです。 …

臥牛の実生

ガステリアの実生は簡単です。 誰でも出来ます。 あることに注意するだけです。 それは出来た苗を一本ずつ植え付ける事が出来るか否かにかかっています。性質的には他花受粉なので、開花してそのままでは結実しません。 希に何かの原因で結実するかもしれま…

アガベ・3 プミラ Agave pumila

家でアガベの導入は、このプミラが一番古い。 と言っても十数年前だか、導入した時の名前はアロエ・プミラだった。 今から思えば、アロエで無いことは簡単に理解出来るが、当時はこんなに小さなアロエが在るもんだと思っていた。 その個体が此なんだが、入手…

全くわからない1 ・オロスタキス Orostachys

綺麗なロゼットなのでアイコンにしていますが、直径7cm程で私には未知な植物です。 これは最初に見たときに違う植物の属名が付いていたが、一見して違う事が判りオロスタキス属の植物だと想像した。 調べてみても良く判らなかったが、時季に花芽が出て来て確…

Mesembs メセン-1・カルルアンツス Carruantus 

10年位前はリトープスやコノフィツム フォーカリア以外にも色々なメセン達があって、入手することは以外と簡単だった様に思われます。 それも昔からある古来品のクローンやそれを使った実生品、新たに種子導入による実生品など、色々あったと思う。 メセンで…

Haworthia ハオルチア

近年ハオルチアは研究者によって大きく再編されましたね。 未だ国内ではハオルチア属として長らく親しんできた為、なかなか浸透していません。 また全ての研究者が支持してない事もあって、中々浸透していない理由の一つです。 でも愛好家から見ると、アロエ…

読みにくくて、すみません。

始めたばかりとは言え、 国語力の無さが露呈しています。 言い訳を言わせていただけたら、 時間がある時(10分でも)に何日にもわたって書いているので、その時書こうとしていた事を忘れてしまい、後で見てみると 何だこの文章は。 ってなります。 特に夜は何…