喜右衛門園芸

植物栽培、観察、雑学、情報発信

Haworthia ハオルチア

近年ハオルチアは研究者によって大きく再編されましたね。
未だ国内ではハオルチア属として長らく親しんできた為、なかなか浸透していません。
また全ての研究者が支持してない事もあって、中々浸透していない理由の一つです。
でも愛好家から見ると、アロエ属、ハオルチア属、アストロロバ属など既存の属を見ても、御互いにかけ離れた属ではないものの交雑をさせても不稔になる確率が高いとなれば、別属や別セクションを疑いたくなりますよね。
ともあれ仮に別属ではないとしても現在進行形で、種の分化や属分化は進んでいるので、それを丁度見ているのが現在なのかもしれません。

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旧ハオルチア・マルギナタですが、マルギナタとされているものは変異が激しいので、産地にちなんで固有の名前にされています。
仮に変異ではなかったとしたら、亜種や種になる可能性を秘めていますが、今後の研究成果が待たれます。

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Haworthia adoonis n.n. MBB6633 Adoonskop N of Bredasdorp
で入手したものです。
検索してもこのデータではヒットせず、個体と名前が合致しているのか確認できません。
しかし産地情報辺りのマルギナタを見てみると、確かにこのタイプに似たものがありますから、やはりマルギナタではないかと思われます。

国内でお馴染みなマルギナタとは違い、葉先は尖り葉裏には竜骨(エッジ)が明瞭です。
葉色は白緑色ではなく緑一色なのですが、
このシャープな姿は好きです。

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数年前にたまたま売りに出されていたのが目に入り、カッコいいハオルチアが在るもんだと衝動買いです。
想像以上に素晴らしい個体だったので、名前の真意はどうでも良い様に思っています。
数年栽培していますが、水やりが辛いのか殆ど大きさは変わってないですが、丈夫で
東側の直射に通年置いています。

もし皆さんもマルギナタ種を入手したときには、水やりはそこそこに陽当たりはなるべく多め(最初は日焼けするかも知れませんから年間を通して、御宅に馴れさせる様に気長に)で栽培すれば、締まった良い姿になると思います。