喜右衛門園芸

植物栽培、観察、雑学、情報発信

Conophytum garden hybrid No.12

園芸コノフィツム覚書き・12 “ 雲上殿 ”

園芸品で最も珍重されるのは巻き花品だと思いますが、花色、花形(花弁の枚数、幅、長さ)等も重要視されます。
最近は色もですが、花形も群生させた時の雰囲気にも影響するので重要なポイントになります。
以外と花形が良いものは少ないですが、その時の状態(葉挿しから1年程の根が少いものや、開花と休眠開けのタイミング差による水加減等)で変わりますので、見分けるのは難しいです。
しかし確実に花形の良し悪しはありますから、出来るだけ良いものを栽培したいと思うのは万国共通です。

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紫花と言われる花色を持つ物の中には、色々な紫があります。
画像の性質上本来の色は出ていませんが、花弁に光沢があるのは理解して頂けるのではないかと思います。
濃い紫花と言われる代表的な物の一つ
" 雲上殿 " で、輝きのある紫花を持っています。
紫と言っても大体が赤ピンクや赤ワイン色ですが、紫に近い藤色や赤味はあるが紫と言える様な物もあります。

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何年も(10年近く)植え替えてない頃の画像ですが、葉の特徴はあまり無く切れ込みの浅いタビ型で、輪郭は特に変化は少い物です。
画像の状態時には葉数が増え長らく植え替えをしていないので全長2cm程でしたが、葉数3~4枚なら3cm位にはなります。
大型品ではなく中型タビです。

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咲き出しの頃ので画像の性質上ショッキングピンクみたいになっていますが、実物は他の園芸品より目立ち濃く輝きがあります。