喜右衛門園芸

植物栽培、観察、雑学、情報発信

Cheiridopsis メセン-3・ケイリドプシス

Cheiridopsis meyeri var. minor ex Mesa garden 1385.8 from USA

f:id:S-kiemon:20210224124629p:plain
小さなタイプの丸い葉を持つ物で、基本種とは葉の大きさ(縦長の小豆と言った感じの葉で10~15mm程の長さ)と形に違いが見られます。
また葉は微細な毛で被われ、頂面の小さな割れ目には毛が密生して白く見えます。
休眠期は前のシーズンの葉の残骸(薄皮状になった物)をまとい休眠しています。
ケイリドプシスの休眠形態には大別して2タイプあり、コノフィツムの様に薄皮をまとった物とリトープスの様に次のシーズンの葉(古い葉はカサカサではなく軟らかな状態で休眠中も残る)で休眠期を過ごす物があります。

f:id:S-kiemon:20210224230249p:plain
路地だと3月の上旬ごろに、葉の大きさに似つかないような大輪の咲かせます。
葉の大きさは5~6mmですが、花は45mmもあります。

f:id:S-kiemon:20210224230335p:plain
増殖スピードは決して早くはありませんが、じっくりと付き合える物です。
良い女仙の一つです。

2022・3・12
今シーズンは暖かくなるのが遅かった為、昨年と違って平均的な時期の開花となった。
葉数は増えたのかどうなのか判らない。
路地だと動いている期間が短い為、気持ち良く生育出来る為には昼間の気温を比較的高く保ち、徒長をさせないで絞めた株に仕立てる為に、夜間は低い様な事が必要ではないかと考える。
寒さには強い方で(凍結、積雪は厳禁)、厳冬期は昼間長時間直射日光を与えた方がベストと思われます。

f:id:S-kiemon:20220312211823j:plain