喜右衛門園芸

植物栽培、観察、雑学、情報発信

センペルビウム・あれこれ 4 Sempervivum et cetera

 

今回も両者は同じか否かをテーマにしてみたいと思います。

特にセンペルビウムの様な世界中で品種のが作出されていて、互いに似たものが多く品違いが必至な物については禁断なテーマに違いない。

 

“ Oddity ” と “ 百恵 ” です。

この両方の名前の指す個体は同一の物である事が判っていますので、説明は簡略的にしたいと思います。

海外で 作出され “ Oddity ” で流通しているものが国内に入り、横文字では売り難かった時代に “ 百恵 ” と名付け直されて流通した事が判っています。

“ Oddity ” = 奇妙な を意味する名前で、

国内では海外と同じスペル表記する場合と、スペルをカタカナ表記する場合があります。

“ オッディティ ” としている場合が殆どですが、

“ アッディディ” とカタカナ表記するのが正しいです。

そもそもカタカナ表記しづらい物をあえてカタカナ表記にせず、日本もそろそろ英文字表記で良いですよね。

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この “ Oddity ” =  “ 百恵 ” は原種とされていて、

tectorum の変化葉となっています。

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この画像の様に変化葉の “ Oddity ” = “ 百恵 ” を栽培していると(特に生産者など大量に増やしている)、通常の葉を持つ物が出てきたりします。

先祖返りとか戻りとか言っている現象で、

もう10年程観察していますが、一度戻ってしまうとそこからは変化葉の “ アッディディ ” が出た事は今までありません。

画像の物はホームセンターで “ 百恵 ” が販売されていた物を購入したところ、翌年普通葉が出てきたのでそのままにした物です。

その後何回かホムセンでこの様な普通葉になった物を見かけましたから、意外と先祖返りは珍しい事ではないと私は思います。

まぁ、本来先祖返りしてしまっては園芸的価値が劣ってしまいます。

“ 奇妙さ ” が売りなんでね!