今回は “ Red Oddity ” を紹介します。
丈夫でよく増える為に他の物よりよく流通しますが、正体、来歴について不明です。
色々な説がある様で、国内で作出された物や輸入による物、どちらかである事は事実ですが、
決め手に欠けるようです。
作出された場所や発表された年号等の記述があると思うのですが、国内の記述はネットの情報よりはるかに同好誌の情報の方が多く、信頼に値する事ばかりなので、何処かに書いてあると思われます。
現在同好誌のバッグナンバーや専門店のカタログ等、資料を自由に閲覧出来る手段は皆無に近く、いささか失礼ではありますが古参の先輩方が逝ってしまわれたりしない限り他の目に触れる事は無いですね。
想像ですが、モンスト化するセンペルの Oddity の様なパイプ型の葉をもち、色付き方等からRed Oddityと呼ばれたに過ぎないと思われます。
海外ではこのモンスト化するセンペルに関して過去に紹介されている記事は見つからない為、もしかすると国内にて発生したのかもしれません。
またこのある意味安易なネーミングにも、日本人の思考が見え隠れしている気もしています。
それ程古い品種では無く少なくともアッディディよりも後に作出されたのでしょう。
もし海外で作出されたとしたら、きっと別な名前がある事と思います。
話がやや脱線していますから元に戻すと、不明ではありますが丈夫で僅かではありますが流通し、他には無い姿ですので直ぐに見分けがつきます。
この画像は入手した小さな仔苗を植え付けから一度も植え直したりせず栽培したもので、20cm ✕ 20cm の面積にビッシリと増えた物です。
一つが 6〜7cm の親になっていて、
“ Red Oddity ” としては最大級でしょう。
中型のセンペルビウムと言ったところです。
画像は全て初夏のものですが、季節による葉色の変化も美しくワインカラーから黒に近い様な紫まで表します。
また何が起因しているか判りませんが、綴化の様になる事があります。
断面が丸く葉先を切った様な葉姿で、既に綴化の様に異様なのですが、下の画像の様に綴化しそうでしない様な、境目を行ったり来たりしながら増殖をします。
稀ではありますが、普通葉の個体が出る事もあります。
脇に出た仔苗の時から レッド・アッディディの場合と普通葉の場合がありますが、今まで普通葉で出たとしても一時で、割と早くにレッド・アッディディになってしまいますので、安定した変化葉です。