今回も変化葉センペルビウムで最も有名な物だと思います “ Fame montrose ” を見ていきたいと思います。
これぞ “ monstrose ” と言うまでの画像を探しきらなかったので、良い画像ではありませんがとてもセンペルビウムとは言い難い葉姿です。
“ monstrose ” は造語でモンスターとローズを合せたもので、モンスターは直訳なら怪物ですが、海外では異質に変化した葉姿の個体をすべて引っくるめる総称の様です。
その突然変異の葉姿が場合によって、rose バラの花姿の様になる為に名付けられた物と言われています。
私が初めて見た時の衝撃は今でも忘れませんが、本当にバラの花の様な多肉植物と思いましたし、センペルビウムとは思いませんでした。
何時誰か作出したのか調べきれませんでしたが、唯一無二の存在である事は誰もが認める事と思います。
葉姿に関しては様々変化し寸が詰まり分厚くエッヂが立ってワン曲するかと思えば、先が丸く球体の様になり棍棒状の葉を出してみたり、本当に奇々怪々です。
また通常ではモンストの個体から出る仔は、モンストではなく通常葉の物が多く、少ないながらもモンストの仔も出る事が知られています。
また得られた仔はある段階まで普通葉の顔をしていますが、ある時葉から変化しだして “ monstrose ” になる事が殆どです。
そのある時とは定まっておらず、どの様なステージで起こるのかは個体次第の様です。
上の画像は幅が7cm以上ある個体ですが、暫く通常の葉のままで下葉でそれが判ると思います。
しかし最近急に葉が変化しだして球体状の葉は3cm近くあります。
稀に先祖返りもある様ですが、育てていくうちにモンスト化するのではないかと思って通常の葉を持つ個体が出てきたら切り離して観察しています。
実際海外でも群生全ての個体が “ monstrose ” が紹介されていますから、皆さんも挑戦してみては?って思います。
非常に異質な姿です。
2023・3・23
( 注意 )
Fame monstrose → Fantasy (正式名) です。
名前の来歴を調べてみたが、1962年イギリスの愛好家のもとで出来た品種で、その時の普通葉の品種名は判らなかったが、ドイツのサイトをはじめアメリカのサイトでこの変化葉になった物の同品異名を見る事が出来た。
Sport von " Fame " 、Fame monstrose
このFame monstroseが国内で呼ばれることとなり、私もこの名前に馴染みがあります。
最近はこのFameのみで呼ばれているのを見かける。
その後このイギリスで作出された普通葉の品種から、変化葉である個体がアメリカで出たようで1977年に Fantasy ファンタジー と命名された。
だからこの変化葉である個体は、正式名称の ファンタジーと呼ばなくてはならないが、意外と浸透しておらず時間がかかりそうです。
教えて頂いて調べる機会を頂いた方に、この場を借りて感謝申し上げます。