喜右衛門園芸

植物栽培、観察、雑学、情報発信

アガベ・3 プミラ Agave pumila

家でアガベの導入は、このプミラが一番古い。
と言っても十数年前だか、導入した時の名前はアロエ・プミラだった。
今から思えば、アロエで無いことは簡単に理解出来るが、当時はこんなに小さなアロエが在るもんだと思っていた。


その個体が此なんだが、入手時は1本で段々と腋芽を出して株になったが、中心の芽は一向に大きくならず、腋芽だけ増えるのみだった。
時折株分けし中心のものを大きくする事を目的にしたが、同じだった。
その後に達磨葉タイプ(葉幅が広めの物)があると知り、機会をへて導入してみた。


確かに葉幅は広く丸っこい(全体幅4cm程)。
しかし小さい時には丸っこいのは当たり前ではないかと思い、育ててみる事に。


最初は腋芽も出していたが、小さいうちにカキ取って捨てていると次第に出さなくなって、この通り。
確かに他で見たものより、葉幅はあるようにおもいます。
全体幅は12、3cmってところでしょうか。
そろそろ鉢が小さくなってきたので、鉢増し若しくは地植えかなと思っています。

それでも標本株の様に幅40cm級に育てるにはあと何十年かかるのか、地植えには覚悟がいるし凶器にもなりうるので、適当な地植えは出来ませんね。


こちらはここ数年国内でも見られるようになった " クラスターフェスト " と言う園芸名が付いている物で、腋芽が異常に多く出て団子状になる物です。
正体については今一つ私はつかめていません。
これを導入する前に、上記の最初に導入したプミラは此なのかと思ったのですが、別個体の様です。
しかしその様な癖のある個体から、 " クラスターフェスト " は誕生したのかもしれません。

そもそもプミラと言うのは種ではなく、雑種と言うのが海外の認識なので、幾つものタイプの雑種が自生していて発見されているのか等、判らないことが多いアガベです。
また栽培の中で芽変わりを起こしたり、交雑させて実生選別をしたり、世界中で色々なタイプが出たりするのは否定できない環境に現在はあります。
プミラの発見当初の由来、来歴等詳しく書かれた資料の存在は埋もれつつあるのかもしれません。
アガベに関しては特に由来、来歴に謎に包まれている物は以外に多いので、全体的に謎な植物と言う印象しかありません。